EXPO2025 大阪・関西万博が掲げるテーマは「いのち輝く未来社会のデザイン」。
会場では医療・モビリティ・環境エネルギーなど最先端技術が一堂に会し、私たちの “次の暮らし” を垣間見せてくれます。――そんななか、私も遠くない未来に活躍すると期待しているドローンのお話をしたいと思います。

三菱重工「MTD」の革新的メカニズム

三菱重工のダクテッドファンドローン 「Mitsubishi Multi Task Drone(MTD)」 が気になって仕方ありません。YouTube でデモ映像を見た瞬間、その未来感に衝撃を受けて以来、新しい情報がほとんど入ってこないのがもどかしいほどです。

このドローンは、ダクト(円筒状の外殻)内部にあるプロペラで風を起こし、その風を下方へ導いて揚力を得る “ダクテッドファン方式” を採用しています。プロペラがダクトに覆われているため、外部の物体や人に触れにくく安全性が高いのも特徴です。

旋回の仕組みもユニークです。ダクトの吹出口に取り付けられたフィンが風向きを微妙に変え、機体を傾けることなく水平移動や回転を実現します。動画では、機体をほとんど傾けずにスムーズに水平移動する様子や、飛行中にアームを伸ばして高所作業を行う場面が映っていました。

ガンダム世代が描く“空を駆けるロボット”の夢

私はガンダム世代なので、モビルスーツの足裏やバックパックにあるバーニア(推進ノズル)が頭に思い浮かびます。もしあの噴射口を MTD のようなダクトに置き換えられたら、人型ロボットが浮遊する世界も夢ではないのでは――そんな想像が膨らむのです。進行方向に合わせて足や背中のダクトの向きを調整すれば、「モビルスーツ」に近い機動も実現できるかもしれません。

「空飛ぶクルマ」を飛び越え、“空を駆ける作業ロボット” を想像させてくれる MTD に、大きな期待を寄せています。

平野

皆さんはドローンにどんな未来を思い描きますか?